インプラントへの想い(4)
インプラントは最後のSF
デンタルインプラントが歯に問題を抱える全ての人に与える福音は素晴らしいものだ。
しかし私は敢えてそこに『最後のSF』としての解釈をも与えてみたい。
医療技術についてそのような物の見方をすることを不謹慎と思われる方もおられるだろう。しかしながら、そのデンタルインプラントが社会に与えている印象だって誰かが切り取ってスクラップしておくべき一つの文化だと感じる。
それにやはり私は思う。きっとこれが最後なんだ。異物を口腔から覗かせた人が身近にいくらでも溢れる時代は。きっとこれが最後なんだ。工学的な匂いのするものと生体を融合させる技術がごく当たり前に万民に施されうる時代は。
再生医学にデンタルインプラントが完全駆逐される時代を私はワクワクしつつ待ちつつ、デンタルインプラント文化が消えていくことを悲しむだろうと思う。いまは残念ながら欠損歯も虫歯もないが、万が一そういうものが生じたら、人類史上千載一遇のこのタイミングでインプラント治療なるものを受けてみたいものだと秘かに思う。