インプラント半世紀の偉業
ファイブロインテグレーションの悲哀
その後半世紀に渡り、どれだけ多くの人を救ったことだろう。
さらに今後どれだけ沢山の人に希望をもたらすことだろう。
デンタルインプラント治療はチタンとの奇跡的な出会いをもって唐突に開花したのだ。この成果はどれだけ評価しても評価しすぎることはあるまい。
降って沸いたオッセオインテグレーション現象を取り入れた流れは科学ではない。やはり実用を重んじるいかにも工学的な発想だ。それまで歯槽骨とダイレクトにつなげようとはしていなかった歯根部を、オッセオインテグレーション現象という『素材』を有効に活かすべく、ダイレクトに接合する方式に切り換えるあたり、工学の逞しさを感じずにはいられない。
この方針の転換とそれが出した見事すぎる成果がファイブロインテグレーションの道を断った。あるいは迷妄していたその方向にもやがて革命が訪れていたのかもしれない。オッセオインテグレーションインプラントを凌ぐ何かが生まれていたのかもしれない。ふとそんなことを考えてみたりした。