インプラントへの想い(1)
ザブカルチャーとしてのデンタルインプラント
生体に異物を埋め込む。これが最も『それらしい』インプラントの概念だと私は感じる。恐らく妙なSF紛いのドラマや映画に影響されてしまっているのだろう。医学の領域で用いられるインプラントは臓器移植もその範疇に含むわけだから、もう少し常識的な香りのするタームだ。
しかし、これが歯科領域の『インプラント』になってくるとたちまち『異物埋入』の香りのする、私にとって非常にそれらしいインプラントになってくる。とりわけ、歯科医院のサイトなどで見ることのできるフィクスチャやアバットメントが口腔内に取り付けられた後の写真などは極めて『それらしい』。SF的であり、工学的でもある。エンジニアである私にはちょっとゾクゾクさせられるものを感じる姿でもある。
その姿は古きよき『未来』の姿だ。科学の全能性を無邪気に信じ、人類が宇宙を手に入れたかのような横暴さを平気でむき出しにし続けることが許されると信じていたころのSF的未来像だ。
おかしな話をして申し訳ないが、デンタルインプラントのSF的要素について語りたいと思う。